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  3. 伏見の日本酒は良い水から。酒めぐりで伏水酒蔵小路を満喫

京都市の伏見区には、誰もが耳にしたことのあるような酒蔵が並び、日本酒に親しむことのできる場所やイベントが多くあります。天然の地下水のミネラルバランスがそのままお酒の質につながっている酒処です。日本酒と水の関係や、お酒を楽しめる名所など、お酒好きな方必見の情報をまとめました。

目次

1.京都・伏見の日本酒の魅力

2.伏水酒蔵小路で酒めぐりを楽しむ

3.伏見の日本酒イベント・見学完全ガイド

4.まとめ

1.京都・伏見の日本酒の魅力

京都・伏見のお酒の魅力は、複数の川が流れる豊かな水に恵まれた土地柄と、長い間酒蔵を守り続けてきたその歴史にあるようです。

伏見の日本酒の歴史

伏見稲荷大社でも有名な京都市伏見区は、日本書紀にその存在が記されている、歴史と伝統ある街です。酒造りの歴史はさらに古く、稲作が行われ始めた弥生時代に始まっていたといわれています。 万葉集では伏見の水田や自然の美しさが読まれ、平安時代には天皇や貴族の別荘地として栄えました。古くから文化や政治の重要な地域であった伏見は、安土桃山時代、豊臣秀吉が伏見城を築き、城下町が形づくられました。 江戸時代にかけて、水陸交通の要衝としてさらに発展が続きました。経済成長に伴い、酒蔵も繁栄していきます。そうして明治時代には、日本の酒処としての地位を確かなものにしていました。

日本酒に欠かせない「伏水」とは

湧き水が豊富な伏見は、かつて「伏水」ともいわれた、良質な地下水=伏流水が生み出される地域です。「白菊水」など水にまつわる伝説も多く、京野菜や清酒は、伏見の上質な水によって作られているといっても過言ではありません。 昭和の名水百選にも選ばれている伏見の水(御香水)は、カリウムやカルシウムを含んだ中程度の硬水です。地下水が花こう岩の地層を通り抜けるため、適度にミネラルが溶け込んでいます。硬度は80前後、日本で一般的に水道に利用されるような軟水よりは高めの硬度であり、このミネラルのバランスがまろやかなおいしい日本酒を醸造するもとになっています。

西日本の酒処として有名な兵庫県の灘五郷も、天然の硬水(宮水)が酒造りを支えています。貝殻を含む地層でカルシウムなどが多い宮水は、伏見の水よりさらに硬度が高く、辛口の日本酒になるといわれています。水による味わいの違いから、灘の男酒、伏見の女酒と並び称されてきました。

2.伏水酒蔵小路で酒めぐりを楽しむ

老舗の酒蔵が軒を連ねる伏見区では、銘酒を楽しめるスポットが数多くあります。その中でも2016年に誕生した新名所、伏水酒蔵小路に注目してみましょう。

新たな観光名所「伏水酒蔵小路」とは

伏水酒蔵小路は、京都市伏見区納屋町・平野町に位置する日本酒の新名所。平野町側の入り口前にあるショーケースに堂々と並べられた酒樽と、納屋町側にある木製のレトロなフロアマップが印象的です。中にはカウンターや座席が設置され、屋台のような雰囲気でお酒を楽しめるほか、不定期でイベントも開催されています。

17の蔵元の銘柄を利き酒

伏見酒造組合に属する17の蔵元の日本酒を味わえるのが、伏水酒蔵小路の魅力です。名物は17の蔵元の代表的な日本酒を飲み比べできる「粋酔(きっすい)」。仕切りのある枡に17の小さなグラスに入った日本酒と水のグラスが用意され、銘柄を選ぶ手間なく利き酒を楽しめます。 日本酒だけではなく、和食やつまみなど、酒の肴も充実しています。日本酒好きの方も、あまり詳しくない方も挑戦しやすい場所といえるかもしれません。

100種類の日本酒を和らぎ水とともに

飲むことができるのは、17種類だけではなく、17の蔵元の約100種類のお酒。あまりの種類の多さに選ぶ過程も楽しむことができます。 また、飲酒の合間にぜひ取り入れたいのは「和らぎ水」です。「やわらぎみず」と読み、洋酒におけるチェイサー(追い水)と同様の役割を持っています。 時折水を飲むことで、アルコール度数をやわらげ、深酔いを防ぐことができます。お酒や料理の味を一旦リフレッシュできるため、ひたすらお酒を飲み続けるより、おいしく感じられるようになります。もう1つの重要な効果は、アルコールによる脱水を防ぐこと。アルコールの分解には体内の水が使われるうえに、飲んだ量よりも多くカラダから排出されることから、飲酒をすると水分不足に陥りやすくなるのです。飲酒は決して無理をせず、和らぎ水も楽しみの1つとして口にしておきましょう。 和らぎ水におすすめなのは、仕込みに使われる天然水です。日本酒を溶かし込んでいる水であるため、濃度を薄めるのに最適といわれます。日本酒を購入し自宅で飲むときなど、仕込み水を飲むことが難しければ、お酒や料理の風味を損なわないまろやかな軟水を、飲むのがおすすめです。

3.伏見の日本酒イベント・見学完全ガイド

利き酒や和らぎ水について知ったら、酒蔵見学やイベントに目を向けてみてはいかがでしょうか。ここからは足を運んでお酒を楽しめるスポットやイベントを紹介します。

見学と試飲ができる酒蔵

酒蔵によっては施設が公開されており、お酒造りの過程を学べたり、できたばかりの日本酒を試飲できたりすることがあります。大人ならではの遠足のような気分を味わえそうです。 ※情報は2017年11月時点のものです。また、時期により酒造の状況、見学可能な内容が異なる可能性があります。

月桂冠大倉記念館

1637年創業の日本を代表する酒蔵会社「月桂冠」が誇る酒造の展示施設として、酒造りの用具や歴史的な資料、昔の様子が再現された部屋などを見ることができます。見学を終えると3種類のお酒の利き酒ができ、お土産として純米酒(180ml)を持ち帰ることができます。一般見学に個人で参加する場合は予約不要です。

オフィシャルサイト

     

黄桜伏水蔵

日本初の日本酒と地ビールの製造過程を同時に見学できる施設です。2階から5階まで、麹室やビールの製造ラインなどが公開されています。施設内にはビールが飲めるレストランも。見学には予約が必要です。

オフィシャルサイト

新常磐蔵

麹菌や酵母を管理する新しいシステムを導入した酒蔵です。酒造の工程の見学と、日本酒の試飲ができます。見学には予約が必要です。

オフィシャルサイト

酒蔵見学は、お酒造りについて知りながらその場でお酒を飲むことができる貴重な機会です。お酒造りは麹菌や温度管理が重要な、繊細な産業でもあります。見学の際は、匂いの強い香水を控えるなど、マナーを守って訪問しましょう。

       

日本酒を楽しめるイベント

お酒を少しずつ味わいながら飲むのは魅力的ですが、大勢でお酒を飲めるイベントも見逃せません。お酒好きなら訪ねてみたい、代表的な日本酒イベントを紹介します。

SAKE spring

「日本酒の新しい可能性を広げる!」をコンセプトに全国で展開するきき酒イベントです。京都では2018年4月に開催されました。京都を始め全国の酒蔵から日本酒が提供され、会場内で食事や飲み比べが可能。京都開催では、舞妓が登場したり、抹茶スイーツが振る舞われたりなどの演出も。

オフィシャルサイト

伏見の清酒まつり

伏見区の商店街で11月に開催されるイベントです。京都伏見の17の酒蔵の日本酒や、京料理・漬物などを楽しめます。参加にはチケットが必要で、3,000人以上が訪れる人気のイベントになっています。

オフィシャルサイト

京都日本酒電車

京都の10の酒蔵の日本酒と、お弁当を電車内で楽しめる、ユニークなイベントです。開催時期は5月で、三条駅~中書島駅間を運行します。電車内での開催のため参加可能人数は少なめですが、観光と日本酒を楽しみたい方にはぴったりです。

4.まとめ

日本を代表する酒処である京都・伏見。その背景には良質な天然水に恵まれた土地柄があります。和らぎ水を挟みながら、伏見の日本酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。  

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