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  3. お風呂の残り湯で洗濯!雑菌や衛生面は問題ない?やり方と注意点を紹介

お風呂の残り湯、まだ使い道があるのにそのまま捨てていませんか? 家庭の一般的な浴槽にためる水は約200Lにもなりますが、再利用せずに捨ててしまうのはもったいないことです。残り湯は洗濯に活用でき、水道代の節約になるなどのメリットがあります。手順や注意点を押さえて、残り湯を洗濯にうまく活用しましょう。

目次

1.お風呂の残り湯を再利用した洗濯のメリット

2.雑菌が心配……衛生的には問題ないの?

3.残り湯洗濯のやり方とポイント

4.まとめ

1.お風呂の残り湯を再利用した洗濯のメリット

洗濯に残り湯を活用するメリットとして、節水をイメージすることが多いのではないでしょうか。しかしメリットはそれだけではありません。残り湯は洗濯をするときに重要な「汚れを落とす」という面でも力を発揮します。

節水できて水道代の節約になる

「洗い」の工程で使う水道水を残り湯に置き換えると、例えば3人家族なら1カ月に2,250L(※1)の水道水が節水できます。節水した分、洗濯1回あたり18円、1カ月では540円(※2)の水道代が節約できる見込みです。 (※1)3人家族向けの容量75Lの洗濯機で、1日1回、毎日(1カ月に30回)洗濯すると想定した場合、75L✕30回=2,250Lの節水になります。 (※2)1Lを0.24円として計算した場合(東京都水道局の水道料金に基づき算出しています)、75L✕0.24円✕30回=540円の節約ができます。

お湯で洗うと汚れが落ちやすい

残り湯で洗うことで、汚れが落ちやすくなることもメリットです。洗濯物の汚れはお湯の温度が高いほど溶け出しやすくなります。 東京都水道局が公開する都庁付近の水道水の温度をみると、年間平均水温は17.1℃で、冬場には6.2℃まで下がってしまいます。一方お風呂の残り湯は、冬場でも翌日まで20~25℃の温かさが保たれているので、汚れを落としやすいのです。

2.雑菌が心配……衛生的には問題ないの?

洗濯に残り湯を使うときに、衛生面を心配する人も多いでしょう。浴槽のお湯は皮脂やホコリで汚れているので、かえって洗濯物に雑菌が付着しないか心配になるかもしれません。 しかしポイントを押さえれば、衛生的にも問題なく使うことができます。

時間が経つほど細菌が増えて不衛生に

風呂水の細菌は、時間が経つにつれて増えていきます。入浴直後と翌日で細菌の数を比較すると、およそ1,000倍にも増殖してしまいます。 残り湯の細菌はもともと皮膚などに付いていたもので、病気の原因となる心配はありません。洗いにのみ使用して、すすぎは「水道水」を使用することで基本的には解消できますが、それでも気になる方は、洗濯に使用することは避けましょう。

残り湯洗濯を見越して汚さないようにお湯を使おう

残り湯を使うにしても、できるだけきれいな水で洗濯したいという人は多いのではないでしょうか。お風呂に入るときに気を配れば、あまり残り湯を汚さずに済みます。お湯を再利用する場合に限らず、次にお風呂を使う人への気配りとしても、きれいに使うことは大切です。実践するためのポイントを押さえましょう。

◯タオルはお湯に入れないこと

湯船にタオルを浸けないようにしましょう。タオルに残っている洗剤カスや雑菌が溶け出すと、お湯が汚れてしまいます。温泉施設で、タオルを湯船に入れないことがマナーとされているのもこのためです。

◯カラダは洗ってから湯船に浸かろう

カラダや髪の毛の汚れはしっかりと洗い流してから、湯船に浸かるようにしましょう。お湯に汚れやゴミが入るのを防ぐことができます。

◯ふたを閉めて泡やホコリが入らないように

湯船に浸かっていないときは、なるべく浴槽のふたを閉めておくといいでしょう。シャンプーやボディーソープの泡は飛び散るので、ふたを閉めていないとお湯に入ってしまうこともあります。 気づいたらふたをする習慣をつけておけば、残り湯の温度を保つこともでき一石二鳥です。

3.残り湯洗濯のやり方とポイント

残り湯洗濯の仕方はいたってシンプルですが、間違った方法で行うとかえって洗濯物を汚してしまうこともあります。やり方やポイント、注意点について確認しておくことが大切です。

「洗い」に使って「すすぎ」には使わない

「洗い」の工程にだけ残り湯を使用するのがポイントです。洗濯用洗剤には、水に溶け出した汚れを再付着させないようにする働きがあります。そのため残り湯の汚れによって洗濯物がかえって汚くなる心配はありません。ただし「すすぎ」の工程ではこうした洗剤の働きはないので、残り湯ではなく水道水を使うようにしましょう。

3つのくみ上げ方法を比較! コスパが良くて楽なのは?

残り湯を洗濯に使うとして、浴槽から洗濯機に水を移すにはどんな方法があるか、まずは知ることが必要です。できるだけ手間もお金もかけない方法を紹介します。

くみ上げにおすすめなのはバスポンプ

手間とコストの面から考慮すると、バスポンプを使って自動でくみ上げる方法がおすすめです。浴槽から洗濯機に残り湯を移す3つの方法を比べてみましょう。

1.バケツを使って手作業で行う

準備するものがバケツだけなので、実践しやすい方法です。ただしバケツで水を運ぶのは、洗濯に使う水の量が多いほど重労働になります。洗い1回分に使う水の量を75Lとして、仮に5Lのバケツでくみ上げるとしても、15往復しなければなりません。 水が垂れる場合もあるので、床を拭くなどの手間も発生してしまいます。

2.バスポンプを使って自動でくみ上げる

自動で水をくみ上げるホースで、浴槽と洗濯機を中継して残り湯を移します。3つのうち、最もコストパフォーマンスが良く、実践しやすいのがこの方法。大掛かりな工事をする必要がないので、気軽に取り入れることが可能です。

3.専用配管の工事をして自動でくみ上げる

浴槽と洗濯機の水栓をつなげる工事をして、自動で汲み上げる方法です。自動で水が移るので、バケツでくみ上げるような手間がかかりません。壁の中を配管が通るので、部屋の中から見える心配もなく、見た目もスマートです。 ただし大掛かりな工事を行うため、費用がかかってしまうことを考慮しなければなりません。

家庭の洗濯事情に合わせて選べる

バスポンプには40L用や60L用など、さまざまな容量の洗濯機に対応した商品があります。ホースの長さも2mや3mなどバリエーションがあるので、浴室から洗濯機までの距離に合わせて選ぶことも可能です。ゴミを取り除く専用フィルターを付ければ、ホコリや髪の毛が洗濯機に入り込むのを防ぐこともできます。 ホームセンターや家電量販店、インターネットの通販で購入でき、価格も2,000円前後で手に入るなど手頃なのが魅力です。洗濯機によってはバスポンプが付属品になっている場合もあります。

バスポンプを使っても電気代は約0.057円!

消費電力15W、約8.5分で75Lのくみ上げができるバスポンプを使用した場合、1回の洗濯で発生する電気代は約0.057円(※)です。残り湯洗濯で節約できる水道代は1回あたり18円なので、水道代と電気代で考えると1回あたり17.9円、1カ月では537円が節約できます。仮に2,000円のポンプを購入しても、4カ月以上使えば損はしません。 ※新電力料金目安単価(1時間に1000W使用した場合の電気料金は27円)を参考に算出しました。

注意! 入浴剤入りのお湯は色移りする場合も

入浴剤を使ったときは、洗濯に再利用しても問題ないかを製品ごとの表示で確認しましょう。そのまま使用しても問題ない場合と、洗濯物に色や臭いが移ってしまう場合があります。 残り湯を再利用できない入浴剤は、洗濯する予定のない日に楽しむようにするといいでしょう。

臭いや雑菌が気になるなら消臭・抗菌洗剤を

残り湯の臭いや雑菌が気になる場合は、消臭・抗菌効果のある洗剤や漂白剤を使用してみましょう。汗や生乾きの臭い対策として販売されている消臭・抗菌洗剤は、残り湯洗濯にも役立ちます。

4.まとめ

残り湯を洗濯に使う際のメリットや手順を紹介しました。注意点については意外と意識していなかった人も多いのではないでしょうか。ここで紹介したポイントを押さえて、残り湯を洗濯に活用しましょう。  

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